【レビュー】今あえて「Intel MacBook Pro (2020)」を買うべき理由。OSサポート終了間近でも最高なワケ

Apple Silicon(M1〜M5世代以降)の圧倒的なパフォーマンスが標準となった現在、「Intel搭載のMacBook」は過去の遺物と思われがちだ。

しかし、私が中古市場で約8万円で購入した「MacBook Pro (13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports)」は、その評価を覆すほどのポテンシャルを秘めていた。

OSのアップデート対象から外れる時期が迫っているという最大の懸念事項を差し引いても、このモデルには「今だからこそ」選ぶべき明確なメリットが存在する。本記事では、ガジェット好きの視点から、型落ちIntel Macのリアルな実力と魅力についてレビューする。

購入したモデルの詳細スペック

  • モデル名: MacBook Pro (13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports)
  • プロセッサ: 第10世代 Intel Core i5
  • メモリ(RAM): 32GB
  • SSD:512GB
  • ポート: Thunderbolt 3(USB-C)× 4ポート
  • その他機能: Touch Bar搭載、Touch ID対応

Intel MacBook Pro 2020の「ここが良い」4つのメリット

メモリ32GBのハイスペック機が「約10万円以下」という価格破壊

現在の最新MacBook Proでメモリを32GB以上にカスタマイズしようとすると、本体価格は平気で30万円を超えてくる。しかし、中古市場における2020年モデルのIntel機は価格下落が進んでおり、今回のようにメモリ32GBのフルスペックに近い個体が約8〜10万円で入手可能だ。

動画編集のレイヤーを重ねる作業や、仮想環境の構築、Dockerを使用したプログラミングなど、メモリを大量に消費するタスクにおいて、この「32GB」という余裕は、CPUの新旧による差を埋めるほどの大きな武器となる。

実作業(プログラミング等)において全く問題のない性能

「型落ちのIntel CPUは遅いのでは?」という先入観があったが、第10世代のIntel Coreプロセッサは現在でも十分に現役で通用する。

実際のところ、Web開発やPythonでのデータ処理、一般的なプログラミングのコンパイル速度において、体感的な遅さを感じることはほぼない。ブラウザのタブを数十個開きながらエディタを立ち上げ、バックグラウンドで処理を走らせるような作業でも、前述の32GBメモリの恩恵により非常にスムーズに動作する。

ガジェット好きの心をくすぐる「Touch Bar」

賛否両論の末に最新モデルからは廃止されてしまった「Touch Bar」だが、やはりガジェット好きにとってはロマン溢れるインターフェースだ。

使用しているアプリ(動画編集ソフトやブラウザ、ターミナルなど)に合わせてファンクションキー部分の表示や機能が動的に変化するギミックは、物理キーにはない近未来感を与えてくれる。使いこなせば作業のショートカットとして非常に有用である。

Mシリーズにはない特権「Boot Camp」による完全なWindows環境

Intel Mac最大の存在価値と言っても過言ではないのが、Apple公式機能である「Boot Camp」を利用できる点だ。

MシリーズのMacでもParallels Desktop等を用いてWindowsを動かすことは可能だが、あくまで仮想環境(ARM版Windows)に過ぎない。一方、Intel Macであれば、ストレージを分割して純粋なWindows PC(x86_64アーキテクチャ)としてネイティブ起動させることができる。特定のWindows専用ソフトウェアや、開発環境、PCゲームを完全に動作させたい場合、この仕様は絶大なメリットだ。

購入前に知っておくべき「2つの懸念点」

コスパ最強のIntel MacBookだが、購入にあたっては以下の現実を受け入れる必要がある。

macOSのアップデート対象から外れる(サポート終了)リスク

現在、Appleは明確にIntelプロセッサから自社製のApple Siliconへの完全移行を完了させている。そのため、今後リリースされる新しいmacOSのメジャーアップデートにおいて、この2020年モデルがサポート対象外にされる(足切りされる)リスクは非常に高い

最新のOS機能が使えなくなるだけでなく、将来的にはセキュリティアップデートの提供も終了するため、メイン機として5年以上長く使い続ける用途には適していない。

デザインの古さ(太いベゼル)

ノッチ(カメラ部分の切り欠き)が採用され、画面の縁が極限まで細くなった最新のMacBookシリーズと比較すると、2020年モデルのディスプレイデザインはどうしても古さを感じる。

特に上下のベゼルが太いため、13インチという筐体サイズに対して画面領域が少し窮屈に見えてしまう点は、最新のデザインを見慣れたユーザーにとっては少し気になるポイントだろう。

まとめ:どんな人におすすめか?

今回レビューした「MacBook Pro (13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports)」は、以下のような人に強くお勧めできる。

  • 予算10万円以内で、とにかく大容量メモリ(32GB)のMacが欲しい人
  • Touch BarというAppleの挑戦的なギミックを愛せる人
  • MacとネイティブなWindows(Boot Camp)を1台のPCで併用したい人

「最新OSの長期サポート」という安心感を捨てる代わりに、「圧倒的なコストパフォーマンス」と「Windowsとの完全な互換性」を手に入れることができる。割り切った使い方をするサブ機や、開発・学習用PCとしては、これ以上ない優秀な相棒となってくれるはずだ。

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